リポソームって何？
美容液の浸透を変える“ナノカプセル”の正体
「どれだけ高価な美容成分を使っても、肌の奥まで届かなければ意味がない」
そんな常識を覆したのが、“リポソーム”という技術です。
リポソームは、美容液に革新をもたらした浸透型カプセル構造。まさに肌を知るテクノロジーの結晶とも言える存在です。
- ● 1-1. リポソームとは？
リポソームは、水と油の性質を併せもつ「リン脂質（ホスファチジルコリンなど）」が、自発的に作り出す球状のカプセル構造です。
このリン脂質は、もともとヒトの細胞膜を構成する成分と類似しており、非常に高い肌親和性を持っています。
リポソームは、外側が「脂質二重膜」、内側が「水相」という構造。つまり、水溶性成分と油溶性成分の両方を包み込むことができる特殊な性質を持ちます。
この特徴により、ビタミンCやヒアルロン酸のような水溶性成分も、セラミドやレチノールのような油溶性成分も安定して運搬可能。
美容液にこのリポソームを活用することで、有効成分を効率よく肌の奥※まで届けることができます。
※角質層まで
たとえるなら「肌のためのナノサイズの宅配便」。
届けたい成分を守りながら、必要な場所へ届ける。リポソームは、“浸透”という概念を科学的に支える技術です。
● 2. なぜ“浸透力”が高いの？
リポソームの高浸透性は、主に以下の3つの理由によって生まれます：
① 細胞膜と似た構造
リポソームの膜は、細胞膜と同様の「脂質二重層」構造。そのため、肌とのなじみが非常によく、角質層への浸透がスムーズに進みます。
② ナノサイズの粒子径
リポソームの粒径は約50～200nm（ナノメートル）。この超微細サイズが、角層の狭い隙間にも入り込みやすく、成分を効率よく届けます。
一般的な乳液の粒径（約2000nm）と比較しても、その小ささがわかります。
③ 持続的な放出機構（タイムリリース）
リポソームは、肌にのせると時間をかけてじわじわと成分を放出する性質があります。
これにより、浸透だけでなく“持続性”にも優れており、肌の内側からふっくらとうるおいを保ちます。
● 3. どんな美容成分がリポソーム化されているの？
リポソームは、美容成分を“守る”“安定させる”“届ける”ことができるため、特に以下のような繊細で効果的な成分との相性が抜群です：
● レチノール（ビタミンA誘導体）
強力なエイジングケア成分ですが、光や熱に不安定かつ刺激性があるため、リポソーム化によって安定性と浸透性を向上。肌への負担を抑えながら効果を発揮します。
● アスタキサンチン
非常に高い抗酸化力をもつ成分ですが、酸化しやすく分解されやすいのが弱点。**リポソームによって酸化から守られ、肌の深部※へしっかり届きます。
※角質層まで
● セラミド
バリア機能に欠かせない成分。リポソームの中にセラミドを包むことで、肌への浸透と持続性を高めることができます。乾燥や刺激に強い肌づくりをサポート。
その他にも、ヒアルロン酸・ナイアシンアミド・ペプチド・植物幹細胞エキスなど、さまざまな成分がリポソーム化されています。
● 4. どんな肌悩みに向いているの？
リポソーム美容液は、以下のような**“届きにくさ”に悩む肌状態**に特におすすめです：
- 乾燥肌：角層までうるおいを届けることで、内側からのうるおい感を実現
- 毛穴・ハリの低下：肌の弾力不足やたるみ毛穴にアプローチ
- 年齢肌のサイン：成分が深く※届くことで、年齢による変化に対応
- インナードライ：表面は皮脂が出るのに内側は乾く肌に、根本からの保湿
また、化粧品の効果を「実感しにくい」と感じている方にも有効。
リポソームは、「届けたい成分を、届く形で届ける」ため、肌が本来の力を取り戻す手助けになります。
● 5. 実際の使用感は？
リポソーム美容液は、「浸透感」と「使用感」のバランスにも優れています。
- 軽やかでべたつかない：水のようにさらっとなじみ、重ね使いしても不快感なし
- 肌に吸いつくような密着感：塗布直後からふっくら感が感じられ、後のスキンケアの入りも良好
- 時間が経ってもうるおいが続く：リポソームのタイムリリース機能により、乾燥知らずの肌へ
特に「洗顔後すぐの導入ブースター」として使うことで、次に使う化粧水や美容液の浸透効率も格段にアップします。
● 6. まとめ
リポソームは、美容成分の“浸透”と“安定性”を両立させた、肌科学が生んだ革新的な技術。
従来の化粧品では届かなかった成分を、角質層の奥深くまで送り届けることで、肌本来の力を呼び覚まします。
毎日のスキンケアをワンランク引き上げたい方、肌悩みの根本にアプローチしたい方にとって、
リポソーム美容液は、**これからのベースケアに欠かせない“新しいスタンダード”**です。
基本的に薬事上は、医薬部外以外は真皮までとは表記できません。オーガニック成分で、尚且つ弊社のような成分マニアなブランドでは、医薬部外品認証にしてしまうと使用できない成分が多く出てきてしまうために、医薬部外品認証が取れません。効果を落としたくありませんので。ただ、一般のコスメブランドは効果より、広告でのうたい文句を重視しますので、医薬部外品認証を取りたがります。
そんな中でも、弊社がリポームに拘ったのは、真皮層まで届くものだからです。浸透性の部分ではなかなかエビデンスが取りづらいものではございますが、もともとのこの技術が医療品用に開発されたとなると納得されると思います。
人の体は、体の内部を守るために、表皮の下にバリア機能があります。このバリア機能は外界からのウィルスや、細菌など様様な外敵から守ってくれます。その下に、真皮層があるために、表皮（角質層）までとは違い、バリアの透過が大変なので、なかなか真皮層まで物理的に入ることが困難であります。そこで上記のような機能で透過効率が格段に高くなっております。
特に、表皮層までは、ナノ化など小さくすることに意味がありますが、バリア機能では、最小化だけでは難しくなります。そこでリン脂質からなるコーティング技術がカギになります。
ここで透過が格段にあがっているために、真皮層まで届くと考えております。
折角、使用するならしっかりとエフェクト、効果のあるものを選びたいものです。
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