【成分図鑑】実は危険？「自然由来100％」の意外な落とし穴

08/08/2025

【成分図鑑】実は危険？「自然由来100％」の意外な落とし穴

「自然由来＝安全」は思い込み？

“自然由来”“オーガニック”“植物由来”──これらの言葉に、安心・無害なイメージを抱く方は少なくありません。しかし、その「自然由来＝安全」というイメージに、思わぬ落とし穴があることをご存知でしょうか？

2025年現在、美容業界では“自然派＝正義”という単純な図式が通用しなくなりつつあります。皮膚科学の進歩により、天然由来でも刺激性が強いものや、アレルギー反応を引き起こす成分が明らかになり、「ナチュラル＝万能ではない」という視点が広がっています。

よくある“自然由来”成分のリスクとは？

1. エッセンシャルオイル（精油）

ラベンダーやティーツリーなど人気の高い精油には、抗菌・抗炎症作用が期待される一方で、濃度によっては皮膚刺激・アレルギー・光毒性などのリスクも。特に敏感肌やバリア機能が低下した肌には注意が必要です。

2. 植物エキス（カミツレ・ローズマリーなど）

抗酸化や整肌効果で知られる植物エキスですが、抽出法や原料の農薬残留、さらには成分そのものが刺激になる場合も。天然由来成分でもアレルゲンとなる可能性があり、すべての肌に安全とは限りません。

3. 天然由来の防腐剤（ベンジルアルコールなど）

合成防腐剤を避けて天然由来のものを選ぶ流れもありますが、実際には刺激性・保存力の不安定さがネック。保存料フリー製品は開封後の品質管理に注意が必要です。

“自然由来”とどう向き合うべき？

▶ 成分の濃度と目的を見極める

どんな成分でも「濃度」と「肌質」が重要な鍵。自然由来であっても、過剰な配合や肌質に合わない使用はトラブルの原因になります。

▶ 第三者試験や安全性テストの有無を確認

「ナチュラル処方＝やさしい」と思い込まず、パッチテスト実施済・アレルギーテスト済など、安全性が確認されているかを確認しましょう。

▶ “精製度”や“発酵・分解処理”された原料を選ぶ

近年注目されているのが、天然原料を一度分解・再構築し、安定化した状態で配合する処方。これによりアレルギーリスクや不安定性が低減されます。

自然派志向の人ほど注意すべき3つの誤解

「人工物は悪、自然は善」という二項対立 → 科学的に設計された合成成分の方が、安定性・安全性で優れる場合もあります。
「肌が弱いから自然派しか使えない」という思い込み → 自然由来成分の方が刺激になることも。バリア機能が落ちているときは、むしろ精密設計された低刺激処方が適切な場合も。
「成分表示にカタカナがあると不安」という印象先行 → 成分名と刺激性・安全性は一致しません。正しい理解が必要です。

では、何を選べばいいのか？

「自然由来かどうか」よりも、「その成分がなぜ入っているか」「誰の肌に合うのか」が重要です。自然・合成の区別ではなく、“必要な効果”を“安全に”届ける処方かどうかを基準に選びましょう。

たとえば敏感肌向けブランドでは、精油を避けた処方や、リポソーム技術などを活用した“浸透型＋低刺激”設計が主流になっています。肌への効果と安全性を両立するブランドの選定が、今後ますます重要になります。

まとめ｜自然由来＝安心はもう古い？

「自然っぽいから安心」ではなく、「ちゃんと科学的に作られているか」で選ぶ時代へ。ナチュラル派もサイエンス派も、自分の肌と丁寧に向き合うために、今こそ“自然由来”を問い直すタイミングかもしれません。

今後は、「自然であること」よりも「肌に合っていること」が最大のやさしさ。化粧品選びにおいて、“自然由来”の言葉に惑わされず、賢く選ぶ目を育てていきましょう。

開発者目線｜

私たちも数十年開発にかかわってきて、この問題はいつも考えながら取り組んでおります。今の時代、”ここから、ここが悪い”　”ここから、ここなら良い”というものではなくなってきております。

皆さんも、薄々は感じてきていることだと思います。

情報化社会になって、このように言葉を文章で伝えることが増えてきております。言葉とは、その事象に対しての、仮の表現方法であって、全部をあらわすことは、できないです。

例えば、黄色をいう色を言ったときに、真っ黄色（蛍光色のような）なものをイメージした人もいれば、グレープフルーツのような黄色をイメージした人もいるように、同じ言葉でも、実際のものは共通ではないのです。会話になれば、イメージをすり合わせていくように、言葉を交わしていけば近いものになってきます。

SNSなど、DM機能ついてますが余程のことでないと、特段その発信されて情報を受けとるだけになります。それの真偽の確認もあまりしません。そして、ここから大量の情報があふれだしていきます。この流れはこのまま続いていくと思います。そのため、より多くの情報があったほうが、本物っぽい情報に見えていきます。

ここで話を戻すと、もともとグレイであった内容が更に、真偽不明の情報があふれている中で、なかなか正論を見つけ出すのが難しくなっております。そんな時代だからこそ、自分たちもできるだけ、エビデンスに基づいた正しい情報を発信していき、商品に反映させていきたいと思っております。

皆様もできるだけ多くの意見を偏らずに、聞いたうえで生活に取り入れていっていただければと思います。

■＜自分たちができるだけ意識していること。＞様々な目線、意見を取り入れていくこと。そのうえ、悩んで悩んで、悩んで悩み抜いてから１つの答えを出すこと。時代によって、よいこと、わるいこと、見方によっても変わってきます。ただ、１つだけ変わらないこととして、『未来に残す価値があるかないか？』放っておくと今の時代、悪くなる一方です。まずは明日、一週間後、一年後、数十年後、子供たちの時代、孫の時代に少しずつでも、良いと思えるものがあったら、少しは明るくなれるかな？と皆さんで思えたら素敵かな。

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