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「皮膚科でも相談が増えている“洗顔で悪化する毛穴問題”とは」

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正しく洗っているのに、毛穴が目立つ? その原因と対策を専門的に解説

「毛穴の黒ずみや開きが気になるから、毎日しっかり洗顔しているのに、なぜか毛穴が悪化していく気がする…」
そんな声を多く耳にするようになりました。実はこのような“洗顔による毛穴悪化”は、近年皮膚科でも相談件数が増えており、美容皮膚科や敏感肌外来などで専門的に取り扱われることもある問題です。この記事では、なぜ洗顔が毛穴を悪化させるのか、そのメカニズムと正しい対策について、皮膚科学的な視点から解説します。


Wrinkle examination. Concentrated woman studies her face in mirror, assessing signs of aging

そもそも「毛穴が悪化する」とはどういう状態?

毛穴のトラブルには主に以下のような種類があります:

  • 毛穴の開き:皮脂の過剰分泌や弾力の低下によるもの
  • 黒ずみ:角栓が酸化したり、メラニンが蓄積した状態
  • 詰まり:過剰な皮脂や古い角質が詰まって炎症を起こすことも
  • たるみ:加齢により毛穴が縦に伸びて見える現象

これらの症状が、「洗顔を一生懸命やっているはずなのにむしろ悪化している」と感じる場合、洗顔そのものに問題がある可能性があります。


洗顔で毛穴が悪化する3つの主な原因

原因1:界面活性剤の刺激によるバリア機能低下

多くの洗顔料には、汚れや皮脂を落とすために合成界面活性剤が使用されています。しかしこの成分は、肌のバリアに必要な“皮脂膜”まで取りすぎてしまうことがあります。バリア機能が壊れると、肌は乾燥しやすくなり、皮脂を過剰に分泌してしまいます。その結果、毛穴が目立ちやすくなるのです。

特にラウリル硫酸Naラウレス硫酸Naなどの強力な界面活性剤は注意が必要です。敏感肌の方には過刺激となり、毛穴の炎症や乾燥の原因になり得ます。

原因2:摩擦や過剰な洗顔による角質ダメージ

毛穴の詰まりを気にしてゴシゴシ洗ったり、一日に何度も洗顔したりすると、肌表面の角質層が傷つきます。角質が乱れると、毛穴の出口が不均一になり、角栓が詰まりやすくなるのです。さらに、摩擦は慢性的な炎症を引き起こし、毛穴を囲む皮膚の老化も促進します。

原因3:肌のpHバランスが崩れることによる常在菌の乱れ

私たちの肌は、pH4.5〜6.0の弱酸性に保たれています。この状態では、肌に必要な善玉常在菌(表皮ブドウ球菌など)が優勢ですが、洗浄力が強すぎる洗顔料やアルカリ性の洗顔料を使うと、悪玉菌(黄色ブドウ球菌など)が増殖しやすい環境になります。このバランスの崩れは、毛穴の炎症やニキビを引き起こすリスクを高めます。


Air foam for washing in female hands.

皮膚科医が実際に指導している洗顔見直しポイント

実際に皮膚科では、以下のような洗顔方法を指導しているケースが多く見られます。

1. 洗顔は1日2回まで(朝・夜)

過剰な洗顔は皮脂の取りすぎにつながり、逆に皮脂分泌が活発になります。皮脂は“悪”ではなく、天然の保湿成分でもあります。

2. 低刺激・アミノ酸系洗浄成分を選ぶ

以下のような成分が推奨されています:

洗浄成分例特徴
ココイルグルタミン酸Naアミノ酸系、低刺激、保湿性あり
ラウロイルメチルアラニンNaしっとり感、泡立ちの良さ
ココイルグリシンK洗浄力と低刺激のバランスが良い

3. 泡で洗う。指でこすらない

摩擦を避けるため、泡で包み込むように洗うことが重要です。泡立てネットなどを使用し、弾力のある泡を作りましょう。

4. ぬるま湯(32〜35℃)で優しくすすぐ

熱すぎるお湯は皮脂を溶かしすぎるためNG。ぬるま湯で20回程度すすぐのが理想です。


洗顔で悪化した毛穴に効果的なスキンケア成分とは?

洗顔の見直しに加えて、毛穴をケアする成分を含んだスキンケアを併用することで、根本的な改善が見込めます。

成分名効果
ナイアシンアミド皮脂抑制、毛穴引き締め、抗炎症
アゼライン酸毛穴の詰まりを防ぎ、常在菌のバランスを整える
グリコール酸角質除去、毛穴詰まりの防止
アスタキサンチン酸化ストレスの軽減、バリア機能サポート
セラミド乾燥による毛穴開きを防ぎ、バリアを強化

特に敏感肌の方は、「レチノール」など強刺激の成分は避け、まずはナイアシンアミドやセラミドなどの穏やかな成分から取り入れるのがおすすめです。


“界面活性剤で落とさない”という新発想のクレンジングや洗顔にも注目

最近では、界面活性剤を使わずに植物由来オイルやクレイの吸着力で汚れを落とす製品も登場しており、皮膚科医からも支持されるケースが増えています。たとえば以下のようなタイプです:

  • ソルベント式クレンジング:オイルの溶解力でメイクや皮脂を浮かせて落とす
  • クレイ洗顔:毛穴の奥の汚れを吸着しつつ、バリア機能を損なわない
  • 酵素洗顔(週1〜2回):不要な角質や皮脂のみを分解し、詰まりを防ぐ

こうした製品は、毛穴ケアをしながら肌バリアを守れる点で、敏感肌・乾燥肌にも適しています。


A drop of shampoo or gel on a pink background.

まとめ:毛穴の悩みは「洗顔の質」で変わる

毛穴を気にして、毎日丁寧に洗顔しているつもりでも、洗いすぎや成分選びのミスがかえって毛穴トラブルを悪化させることがあります。大切なのは、皮膚科学に基づいた正しい洗顔法と、肌に合った低刺激なスキンケアの選択です。

毛穴を“隠す”から“整える”へ。
肌に優しいアプローチで、毛穴悩みの根本改善を目指しましょう。

ソルベント式クレンジング

クレイ泡洗顔

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